北九州市プラスチックスマート (KITAKYUSHU PLASTIC SMART)

「使い捨てプラスチック」がなぜ問題になっているの?

 私たちの⽣活にはプラスチック製品が⽋かせないものとなっています。丈夫、軽い、安価、加⼯しやすいなどの優れた特徴を持ち、⾷品や飲料などの容器包装、⽇⽤品や電化製品から医療の現場まで、あらゆる場⾯にプラスチックが使⽤されています。近年、特に使い捨てプラスチックが海へと流れ込むことで、海の景観を損うだけでなく、海の⽣き物に絡みついて傷つけたり、海の⽣き物が誤って⾷べて死に⾄ってしまうなど、海洋の環境や⽣態系に影響を与えることが懸念されています。⽇本の海岸に漂着するごみの総数の6割以上はプラスチックごみであり、このままだと2050年までに海洋に流出したプラスチックの重量が⿂の重量を超えてしまうと予測されています。

ネットに絡まった海ガメの様子

使い捨てプラスチックとは…

⼀度使⽤したら再資源化または廃棄されるプラスチック類。例えば、テイクアウト⽤の飲料カップやストロー、シャンプーの容器、商品のビニール包装、レジ袋、ペットボトルなど。

ポイ捨てごみや散乱ごみはこのようにして海に流れ出します

  • ポイ捨てや散乱ごみが放置される
  • 散乱したごみが雨風で
    河川・水路へ流れ込む
  • 河川・水路から
    やがて海へ流れ出る
  • 海へ流れ出たプラスチックごみは、
    やがて劣化や波の力で細片化し
    マイクロプラスチックへ

プラスチックごみによる私たちへの影響とは?

 海に出たプラスチックごみは細かく砕かれ、有害な化学物質を吸着しやすい「マイクロプラスチック」になります。これを小魚が誤って食べ、大きな魚がその魚を食べ、最終的には私たちがその魚を食べてしまうことで、私たちの体内に取り込まれる可能性があるなど、様々な生態系に影響を与えることが懸念されています。

マイクロプラスチックとは…

⼤きさが5mm以下になったプラスチックのかけら

  • マイクロプラスチックは、有害物質を吸着し、海⾯に漂っているんだよ。
  • それを⼩さな⿂がプランクトンと間違えて⾷べてしまうんだね。
  • そしてマイクロプラスチックを⾷べた⼩⿂を⼤きな⿂が⾷べるんだよ。
  • その魚を私たちが食べてしまうと、結局ごみとして出たプラスチックが、私たちのカラダに戻ってくることになるんだ。

マイクロプラスチックが与える影響とは?

  • マイクロプラスチックには、有害物質を吸着しやすい性質があるため、海洋中の有害物質を吸着し浮遊しています。
  • プランクトンと同じくらいのサイズであるため、⼩さな⿂がプランクトンと間違えて⾷べてしまい、有害物質が体内に蓄積される可能性があります。
  • ⼤きな⿂がその⿂を⾷べることで、さらに有害物質が体内に蓄積されていく可能性があります。
  • 最終的には私たちがその⿂を⾷べてしまうことで、濃縮された有害物質を体内に取りこんでしまう可能性があります。

不要な「使い捨てプラスチック」を減らすこと、適正に処理することが必要です

 ⽇本は、プラスチック容器包装の廃棄量(1⼈あたり)が世界で2番⽬に多い国です。まずは不要なプラスチックを減らし、やむを得ず捨てることになったものは、リサイクルできるように適正に処理することがとても⼤切です。家庭で、学校や職場で、外出先で、私たちも⼀つずつ、できることから取り組んでみませんか?

使い捨てプラスチックの使用削減は、
地球の資源を守り、地球温暖化を防ぐことにも
つながっています。