北九州市プラスチックスマート (KITAKYUSHU PLASTIC SMART)

北九州市の現状

北九州市では、平成18年7月からプラスチック製容器包装の分別収集を行っており、年間 約7,600t(令和2年度)のプラスチック製容器包装が分別収集されています。しかし、未だ半分程度のプラスチック製容器包装が「家庭ごみ」の中に出されており、令和2年度の分別協力率は約52.6%となっています。"令和12年度までにプラスチック製容器包装の分別協力率を60%に向上させる"ことを目指しています。

プラスチックスマート推進事業の取組み

北九州市では「プラスチックスマート推進事業」として、「排出削減」、「リユース・リサイクル」、「徹底回収」などの観点から、総合的な使い捨てプラスチック対策を推進していきます。

排出削減

指定袋等のバイオマスプラスチック化

家庭ごみ用指定袋などの原材料の一部に、植物などのバイオマス原料から作られたプラスチックを導入することにより、焼却時の環境負荷を低減する事ができます。

国際的なプラスチックごみ対策の実施

特に海洋ごみ排出が多い東南アジア地域において、海洋ごみの削減に向けた協力事業を実施します。

レジ袋削減の取組み

「食品ロス及びレジ袋削減に向けた取組に関する協定」を小売事業者7社と締結し、国のレジ袋有料化に先んじて、平成30年6月から約80店舗でレジ袋の無料配布を中止するなど、レジ袋削減に取り組んでいます。

リユース・リサイクル

プラスチックに関する技術開発への支援

プラスチックのリユース・リサイクル、バイオプラスチック利用などの技術開発を行う市内企業や研究機関などの取組みについて、『環境未来技術開発助成金』を交付します。

北九州市プラスチック資源化センターの見学

市内で回収されたプラスチック製容器包装の選別作業が見学できます。当センターでは、見学者を随時、受け付けています。大人でも子どもでも、団体でも個人でも申込可能です。(申し込みTEL 093-591-5346)

北九州市プラスチック資源化センター見学申込(外部リンク)

徹底回収

大規模な海岸清掃やまち美化事業による市民参加のごみ拾いの実施

市民参加による海岸やまちなかの清掃を実施し、プラスチックごみの海洋流出を防止するとともに、プラスチックごみ問題を啓発し、市民意識の向上を図ります。

令和元年11月3日 門司区大字白野江 部埼海岸〜青浜海岸

市役所職員の取組み

職員一人ひとりが使い捨てプラスチックごみ削減に向けた活動に努めます。

マイバッグ、マイボトル・マイカップを利用する

●庁舎内の買い物等において、レジ袋を断り、必要な場合は、マイバッグを使用するように努めます。
●水分補給の際には、マイボトル・マイカップを利用するよう努めます。

会議等での個別ペットボトルの使用を控える

●会議等の会合での飲料は、個別ペットボトルでの提供を控え、別素材(例:かん)での提供等に努めます。

イベント等で使い捨てプラスチックの使用見直しとごみの適正処理を呼びかける

●啓発品の包装等に使い捨てプラスチックを使用しない、また過剰包装とならないよう啓発品作成業者との協議に努めます。
●イベント開催時において、発生したごみの持ち帰り、適正処理の徹底を呼びかけます。

日常生活での使い捨てプラスチックの削減やごみの分別の徹底を行う

●職場を出た後も、不要な使い捨てプラスチックの削減に努める。さらにプラスチック製容器包装等の資源化物・ごみの分別を徹底するよう努めます。

その他の取組み

2021 世界体操・新体操選手権でのリサイクルステーション設置

会場内及び会場近接地に、イベント等では焼却処分されることが多い食品残渣やプラスチックごみ、かん・びん、ペットボトルなどを資源として分別するための「リサ イクルステーション」を設置し、資源化を行いました。

国の動向

プラスチックによる海洋汚染や気候変動の問題が地球規模で広がっており、国内におけるプラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まっています。このため、令和3年6月に、あらゆる主体におけるプラスチック資源循環等の取組みを促進するための「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が制定されました。

環境省 プラスチック資源循環特設サイト(外部リンク)

関連リンク